10.24
偉大なお兄ちゃん
あすかにとっては3歳年上のお兄ちゃん。
私にとっては初めての子。
2年前、14歳6ヶ月で空へ旅立った、すばるのお話。
私は物心ついた時から、動物が大好きでした。
犬は世界の犬図鑑なんかを全ページ暗記するほど大好き。
もちろん犬が飼いたかったのですが、
我が家は賃貸生活が長く、叶いませんでした。
オモチャをねだるような子ではなかったそうですが、犬だけは泣いて欲しがったそう(母談)
犬への片想いを紛らわすように
幼い頃は、可能な限りの生物は飼った気がします。
インコ、金魚、メダカ、フナ、サワガニ、カブトムシ。
そんな我が家が犬を飼える環境になったのは、
彼氏や友達と遊ぶのが一番楽しいだろう年頃。
ですが、忘れてなんかいません。
犬のいる生活を憧れ続けて10数年。
やっとお犬様を迎える事が許されるのです。
特に犬種にこだわりもなく
帰宅途中に毎日市内のペットショップを歩きました。
いざ探すとピンと来る子にはなかなか巡り会えないもの。
何日もかけて10軒以上は廻ったのではないでしょうか。
ある日運命を感じたのは無表情で微動だにしない、おとなしい子犬。
キャバリアの男の子。
すばるとの出会いでした。
この子!と心に決め、週末に両親とともにペットショップへ。
その子犬が安かった事も両親を安心させました。
なぜ安かったのかというと
後々、立派な巨大キャバリアに育つことが予想できていたのでしょう。
きっと。
無表情な子犬は連れ帰る車中で
早速お腹をゴロン。
家に到着するなり、キラキラの瞳で
家中を走りまわりました。
「無表情でおとなしい犬」という猫をカブっていたんですね。
10数年憧れ続けた犬。
念願の念願の犬。
一人っ子である私にとっては
弟のようでもあり、初めての子。
両親も息子か孫か?
ってくらい可愛がりました。
その日から
「犬の飼い方」How to本から「犬の行動学」まであらゆる本を読み漁りました。
すばるはとっても頭の良い子でしたが
やんちゃで家(壁)を食べたり、肝心なトイレをなかなか覚えてくれませんでした。
すばるが中心に世界がまわっていて、
今思えば微笑ましい思い出ですが
当時は泣いたりもしました。
マリッジブルーやつですね。
How to本には
「トイレが成功したらとにかく褒める」
と書いてあるのですが、なぜか全く覚えてくれない。
おスワリ、フセ、マテなどは1日で覚えたのになぜ??
違いはオヤツを使うor使わない
当時あらゆる手を尽くして調べたはずですが、トイレに餌付け作戦はどこにも書いてなかったんです。
今もそうなのかな?
オヤツを使い始めると数日ですぐに覚えましたよ....
それまで1ヶ月に及ぶ
私の愛情いっぱいの大げさな褒めはなんだったのか
とにかくすばるが可愛くて可愛くて
学校をサボった日も散歩。
近所ではさぞ変な人に映ったと思います。
良い年をした学生が平日昼間に
犬と川に落ちる
犬と公園の滑り台に登る
友達のいないニートだと思われていたに違いありません。
車を運転するようになってからは
もうどこへ行くのも一緒。
すばるは本当に賢い子で、
私が教えない事でもグングン吸収していきました。
独学のしつけとトレーニングでしたが、
我ながら天晴れな子に育ちました。
おねーちゃん おねーちゃん
ぼく なんでもできるよ!
次はなに??早くコマンドちょーだい!
一緒に何かをしたくて
この時期にセラピードックの認定資格も取りました。
すばると2人きりで過ごしたのは
あすかを迎えるまでの3年間。
色んな所へ行って、色んな事をして
色んな事があって。
3年分とは思えない程のたくさんの思い出が詰まっています。
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