08.19
軟口蓋過長と喉頭麻痺
本日、大学病院でCT検査と気管支鏡検査をしてきました。
結果としては軟口蓋過長と喉頭麻痺、鼻腔狭窄。
あすかちゃん
そんな大変なことになっていたんだね。
もっと早く決心しなくてごめんね
検査前は大学病院の先生も軟口蓋過長と予想していました。
軟口蓋過長とは
口腔内の天井部(硬口蓋)から後方にのびた柔らかい部分を軟口蓋といいますが、この部分が通常よりも長いことで呼吸が妨げられておこる呼吸器系の疾患です。
喉頭麻痺とは
麻痺によって呼吸が非常に困難になる病気のことです。いろいろな原因がありますが、原因不明(特発性)の場合も多いです。この病気は本来ならば息を吸う時に開いていなければいけない喉頭が、麻痺しているため、吸う時に閉じてしまって呼吸が出来なってしまいます。
麻酔を1度で済ませる為、
検査後、そのまま軟口蓋と乳腺の同時切除の手術→1日入院の予定でいましたが、
1箇所と思っていた乳腺腫瘍がもう1箇所ありました。
この時点で手術は後日改める方向に。
午前中にレントゲンや血液検査。
(CTや内視鏡検査には麻酔が必要な為、麻酔前検査)
お昼頃、心臓の状態や血液検査の結果説明があり「午後からCTと気管支鏡検査をします。麻酔から覚めたら電話します。」との事で私は一旦帰宅。
帰宅したものの気が気でなく....
電話があったのは15時くらい。
急いで迎えに行きました。
診察室に入り、先生の一言。
「予想以上に色々ありました。」
頭が真っ白になりながらも、先生の説明を理解する為、頭をフル回転させました。
まず無呼吸の根本原因は喉頭麻痺。
喉頭麻痺で吸う時に気道に圧力がかかり、
その結果、気管の入口にある軟口蓋が炎症をおこして伸びてしまって「軟口蓋過長症」となり、
さらに呼吸しずらくなり、その結果、「喉頭小嚢」という部分が「外反」している。
又、鼻腔狭窄。
これは歯肉炎により鼻の奥の骨が溶けたのではないか?
2パターンの手術を提案されました。
1.喉頭の披裂軟骨側方牽引術を行う。
軟骨に糸をかけて牽引し、息を吸う時に披裂軟骨が内側に入り込むのを防ぐ手術です。
この手術をすると喉頭は開きっ放しになります。
呼吸はスムーズになりますが水や食べものを誤嚥しやすくなります。
又、軟口蓋の長さと厚みを無くすべく、えぐり切る処置を行う。
術後気管が腫れ気道を塞ぐので、腫れがひくまでは喉を切開し穴を開け、チューブを挿入する。
3時間毎に痰などチェックするがその間にチューブが外れたり塞がった場合は窒息の可能性がある。
入院1~2週間。
2.軟口蓋切除のみを行い、呼吸改善を期待する。こちらの場合は乳腺腫瘍切除と抜歯が可能。喉頭小嚢反転も反転した部分を切除する。
入院1日程度。
根治を目的とするなら1ですが。
「入院中、チェック合間の3時間の間に何もないとは言い切れない」
との恐ろしい先生のお言葉。
最悪の場合を想定しての話なのは解ってはいますが、もし数%の確率でも2週間も入院させ不安な中窒息なんて!
あすかにそんな想いをさせては悔やんでも悔やみきれません。
「母と相談して決めさせて下さい」
「6~7歳なら喉頭を固定する手術を勧めますが13歳でするかは五分五分の所です。ゆっくり考えて決めて下さい」
その後、待合で待っているとあすかが研修医の方に連れられてきました。
グッタリと情けない顔で帰ってくると予想していたのですが、周りの方々にしっぽフリッフリで登場。
知らない場所で麻酔され、不安だっただろうに....
そんなあすかに救われた気持ちと
あすかの健気さにちょっとウルウルきました。
よく頑張ったね あすか。
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